急性胃腸炎と慢性胃腸炎の比較

胃腸炎とは
胃腸炎は消化管および小腸の炎症を特徴とする疾患で、下痢、嘔吐、腹痛および腹部痙攣などの症状があります。胃腸炎は急性胃腸炎と慢性胃腸炎という二種類に大きく分かれています。

急性胃腸炎
急性胃腸炎は、急性に発症する胃腸症状を主体とした症候群です。食品などの原因物質や感染経路が明らかな場合がありますが、不明な場合も多いと認められています。一般的な表現は突然の嘔吐や下痢を伴う病気で、一過性のものをいいます。嘔吐の場合、胃炎になる可能性が高い、下痢は普通の腸炎の症状と認められています。急性胃腸炎の原因はだいたいストレス、細菌、またウイルスの感染という三つです。急性胃腸炎になったら、一般的に突然の嘔吐や下痢という表現があります。

慢性胃腸炎
慢性胃腸炎は、普通は慢性胃炎の状況が多いで、胃炎が長期間、くりかえし起こることで胃粘膜が変化してしまう状態で、完治するのは難しいといわれています。慢性胃炎になると胃の働きが低下するため、胃部の膨満感が起こります。他にも症状として、胃もたれや胸やけ、食欲不振などもおこります。なんとなく胃に不快感があるといった軽い場合もあれば、炎症が強くなると胃痛や吐き気、嘔吐など急性胃炎のような激しい症状が現れることもあります。

急性胃腸炎の治療
急性胃腸炎の治療について、細菌性の場合は、ニューキノロンなどの抗生物質が用いられます。コレラのように脱水が強い場合は、輸液が重要です。ウイルス性の場合は、体内の電解質の保持のため、輸液を行う場合があります。腸管内の正常細菌叢(そう)を保つため、生菌製剤の併用がすすめられます。

慢性胃腸炎の治療
慢性胃腸炎の治療はピロリ菌を除菌する治療法が主なものです。その理由は、ピロリ菌を除去することは慢性胃炎の進行を抑制し、臨床試験で萎縮した胃粘膜の改善が認められたからです。ピロリ菌の除菌治療は、ピロリ菌の感染検査と内視鏡検査によって「ピロリ菌が存在する慢性胃炎」と診断された場合に行われます。治療内容としては、2種類の抗生剤を7日間服用後、8週間たってから再び検査をし、まだピロリ菌が確認されたら2回目の除菌治療を行うというものです。なお、除菌療法を行った場合のピロリ菌を完全に除去できる割合は、60~70%といわれています。