胃腸炎の種類について

胃腸炎にはいろいろな種類があります。細菌性胃腸炎やウイルス性胃腸炎などはよく報告されました。細菌性胃腸炎は、ウイルス性胃腸炎ほどは多くありません。大腸菌 やカンピロバクター属、赤痢菌属、サルモネラ属の細菌のうちの一部の株は、小腸や結腸の粘膜に侵入する性質をもっています。菌はそこで細胞を破壊して小さ な傷(潰瘍)をつくり、出血を起こし、タンパク質や電解質、水分を含む体液を大量に漏出させます。そのような下痢には白血球や赤血球が含まれており、血液が見えることもあります。

ウイルス性胃腸炎に感染しやすい子供は一般的に3~8日以内に全快する場合があります。ただし貧困国では重度の感染に対する治療が行き届かないことが多く、下痢が長引くことが多いで す。下痢の合併症として脱水が頻繁にみられます。脱水の程度が顕著な小児例では毛細血管再充満時間が長く、皮膚の張りの低下、呼吸異常などがみられます。 衛生状態が悪く栄養失調のみられる地域では感染を繰り返すことも多く発育不全や長期的な認知機能の発達遅延をもたらす場合があります。

サルモネラ属とカンピロバクター属はアメリカで細菌性胃腸炎になる病因です。どんなの感染症でも加熱できない鶏肉から感染する場合が最も多くみられます。殺菌していない牛乳も原因となります。カンピロバクター属は、下痢を起こしている犬や猫からうつることも あります。サルモネラ属は、加熱の不十分な卵を食べたり、カメやトカゲなどのは虫類に触れることでうつることがあります。